夜勤常勤で働くメリットとデメリット

医療関係の仕事は、患者の容態に左右されると言っても過言ではありません。特に看護師は患者への看護業務が重要となるので、その勤務体制は日勤と夜勤を繰り返すシフト制が多数を占めています。もちろん、個人の都合で特定の時間帯のみ仕事に従事するケースも少なくありません。中でも、夜勤の時間帯だけ働く看護師はメリットがあると同時に、夜勤特有のデメリットも生じるとされています。夜勤のみのメリットとして挙げられるのは、収入の多さです。午後22時から翌朝午前5時までの時間帯は、深夜割増として基本給の25パーセント以上の賃金を加算することが法律で定められています。同じ勤務時間であっても、夜勤の方が多く稼ぐことが可能です。

その一方で、夜勤のみの看護師は昼夜逆転の生活による心身の疲労が生じやすいデメリットもあります。人の身体は昼に起きて夜に眠る仕組みになっているので、昼夜逆転の生活を続けると次第に体調が悪くなってしまうのです。また、日中はどうしても眠りが浅くなることが多く、十分な睡眠を得ることが困難になります。気づかないうちに疲労やストレスが蓄積する恐れがあるため、注意しなければいけません。看護師の仕事については、外来患者への対応が非常に少ないほか、一部の検査や処置ができないこともあります。そのため、仕事内容に偏りが生じ、キャリアアップの妨げになる可能性も否定できません。夜勤の時間帯は少人数で対応することが多いので、一人当たりの仕事量が増えてしまうのもデメリットと言えるでしょう。