勤務先によって異なる勤務体制

看護師の勤務体制は、勤務する医療機関や企業によって異なります。病棟が備わっている病院では、当然ながら夜勤にも従事しなければなりません。一般的に2交替制や3交替制が採用されており、夜間でも看護師が入院患者を見守れるような体制が整っているのです。2交替制の場合、日勤担当の看護師は朝に出勤し、夕方頃に帰宅します。夜勤担当の看護師は夕方や夜に出勤して、翌朝まで勤務するシフト制です。夜勤担当の看護師は長時間勤務になるので、休憩時間の他に仮眠時間が設けられています。日勤担当の看護師と夜勤担当の看護師の勤務時間は多少なり重なっており、その時間に引き継ぎを行うのです。患者の情報を小まめに交換することで、より良い看護ケアに取り組めます。日勤・準夜勤・夜勤の3つで構成されるのが、3交替制です。日勤は朝から夕方まで、準夜勤は夕方から深夜、夜勤は深夜から翌朝までの勤務となります。2交替制に比べて、各時間帯の勤務時間が短いのが特徴です。

病棟を持たないクリニックでは、外来患者のみの応対になるため、朝に出勤して診療終了時間に帰るパターンとなります。患者の数が多く、レセプト処理などの事務作業が残っていれば残業になることもあるでしょう。企業で働いている看護師のの場合には夜勤などがなく、朝に出勤して定時に帰ることが一般的です。会社員と同じペースで働けるうえに、しっかりと休みを取得できるのも魅力と言えます。残業があることはほとんどなく、余程のことが起きない限りすぐに帰宅することが可能です。