2交替制が看護師にもたらすもの

看護師の勤務体制の多くは、一定期間ごとに勤務時間が変わるシフト制です。特に日勤と夜勤を交互に繰り返す2交替制が多数を占めていますが、これは看護師にとってメリットが多いのが理由とされています。2交替制の構成は多くの場合、8時間勤務の日勤と16時間勤務の夜勤で構成です。シフトパターンが2種類だけなので、生活リズムの乱れが起きにくいのがメリットと言えます。また、長時間勤務の夜勤はデメリットのように思えますが、見方を変えれば勤務時間が長い分、収入が多くなるのがメリットです。特に夜勤の場合、午後22時から午前5時までの間は基本給の25パーセント以上の割増賃金の加算が法律で定められているため、収入アップを目指せます。

その一方、2交替制特有のデメリットがないわけではありません。夜勤は長時間勤務になるので拘束時間も長くなり、それだけ心身の疲労が溜まりやすいと言えるでしょう。夜勤の場合は途中で休憩時間が設けられるのが一般的ですが、状況によっては休憩を返上して働く必要に迫られます。さらに、残業が発生する可能性もあるため、疲労が蓄積される悪循環に陥ってしまうのです。収入アップを目指せる、キャリアアップに役立つなどメリットが多い2交替制ですが、同時に疲れやすく身体への負担が大きいデメリットがあることも無視できません。看護師の働き方は様々であり、いずれも長所と短所があります。自分の体調や考え方に適した働き方を選ぶことが、看護師を長く続ける秘訣と言えるでしょう。